現在、自宅で使用している電話機は、SANYO(三洋電機)のコードレス留守番電話機「TEL-G3」という、2006年1月くらいに発売されたもので、実家で使っていましたが、父の他界により、その役目を終え、捨てるのも勿体なかったため、引き取ってきたものです。
自宅で固定電話を使う機会って考えてみれば、それ程多くはないのですが、この電話機、停電でもあれば設定していた内容が全て初期化されてしまうという何ともな仕様で、その度に設定し直すのが面倒でした。
そこで、使っていないスマートフォンをひかり電話の子機として使えないものかと調べたところ、同じように考えている方が、結構ヒットするではありませんか・・・
設定もそれほど難しくはないため、スマートフォンの子機化に挑戦してみました。
NTTのフレッツ等のADSLや光通信接続によるインターネットが身近になっている今、わざわざ固定電話を導入しなくても通話ならスマートフォン、もしくは、モバイルルータ、WiMAXルータ等でWiFi接続によるIP電話で済んでしまいますが...(^^ゞ
環境・準備
- ひかり電話ルータ (PR-S300NE)
- docomo Xperia AX(SO-01E)
・2012年12月に発売されたLTE対応のスマートフォン
・Android 4.1.2 - 無線LAN(WiFi)
・SIMカード無しで運用するため
ひかり電話ルータの設定
ご使用のブラウザにて、ルータの設定画面(*1)にアクセスし、メニューの[電話設定]→[内線設定]と進み、内線番号エントリを表示する。
内線番号「1」と「2」は、アナログ端末として設定されているので、「3」以降の登録状態が「未登録」となっている番号を選択します。
※本例では、内線番号「3」にて設定を行います。
一覧の「編集」をクリックし、内線設定(IP端末)の設定画面を表示します。
内線番号 | 3 |
ニックネーム | IP端末1 |
端末属性 | 通常端末 |
MACアドレス | Xperia AXのMACアドレス(*2) |
ダイジェスト認証 | 行う |
ユーザID | 任意のユーザID (本例では、3) |
パスワード | 任意のパスワード |
電話番号設定には、ひかり回線のIP電話番号が設定されています。
完了したら「設定」をクリックして内容を反映後、左上の「保存」ボタンをクリックしてください。
以上で、ひかり電話ルータの設定は完了です。
*1 「http://ntt.setup/」もしくは、IPアドレス「http://192.168.1.1/」(工場出荷時)
*2 Android側のMACアドレスについては、設定 > 端末情報 > 端末の状態で確認できます
Xperia AXの設定
Xperia側では、別途、専用のアプリをインストールする必要はありません。
※Android バージョン2.3.4 以前の場合は必要らしいですが...
設定 > 通話設定 > アカウント と進み、右上の「アカウントを追加」をタップ
SIPアカウントの詳細画面になります。ここで必要な項目を設定します。
ユーザー名 | ひかり電話ルータの内線設定で設定したユーザID (本例では、3) |
パスワード | ユーザー名同様に内線設定で設定したパスワード |
サーバー | ひかり電話ルータのIPアドレス |
メインアカウントにする | チェック |
オプション設定 | |
認証ユーザー名 | 変更なし |
表示名 | Xperia AX |
発信プロキシアドレス | 変更なし |
完了したら「保存」をタップ。
アカウント画面に戻り、保存した内容が表示されていることを確認。
「着信を受ける」をチェックすることで、当端末でひかり電話の着信ができるようになります。
通話方法
今回は、SIMカード無しで運用するため、アカウント画面の「通話方法」で
- ネットワークアクセスでSIPを使用
を選択する。
通話SIMまたは、データ通信用SIMカードの場合は「常に確認する」を選択することで、電話を掛ける際に回線種別を選択するダイアログが表示されるようになります。
携帯電話との併用を考えている場合は、こちらの設定がよいでしょう。
以上で、Xperiaの設定は完了です。
留守番電話機能
これで、Xperiaを子機として運用できるようになりました。ただ、ここで気になるのが「留守番応答」ですね。
電話に出られないときや外出している際に着信があった場合を考慮して、留守番電話機能もあると嬉しいですよね!
しかし、Android 4.xの場合、留守番電話機能を搭載していないため、伝言を録音することができません。
そこで今回は、Google Play からJCY SYSTEMよりリリースされている「通話録音」をインストールし、通話の自動録音が可能となるようにします。
通話録音(無料)
インストール後に「通話録音」を起動し、設定から”サービスを有効にする”をチェックすることで、発着信時に自動で通話の録音がスタートするようになります。
ただ、「通話録音」はAndroid 5.x以降では動作しないようです。
Android 5.x以降からは、標準で「伝言メモ」が搭載されているので、有効にすることで通話の録音が可能となります。
設定 > 通話設定 > 伝言メモ と進み、機能をオンにすれば完了です。