前回の記事『Raspberry Pi 2にCentOS 7をインストール』を書いてから既に1年と3ヶ月も経ってしまいました…
その間、何もしないまま放置状態でしたが、これではいかんという事で、最低でもDNSサーバーとして運用しておこうと再び設定し直しました。
前回のインストールでは、「CentOS 7(1511)」を使用していましたが、現在は「CentOS 7(1611)」が最新版なのでこちらを使用します。
必要なものなどは、前回の記事を参照していただくとして、build 1611で上手くいかなかった手順のみを記載しています。
パーティションサイズの変更
microSDに書き込まれたイメージは、本来のサイズを最大限使用しているわけではないため、そのままの状態だと容量不足になってしまいます。
# df -h Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/root 2.0G 658M 1.2G 36% / devtmpfs 459M 0 459M 0% /dev tmpfs 463M 0 463M 0% /dev/shm tmpfs 463M 6.2M 457M 2% /run tmpfs 463M 0 463M 0% /sys/fs/cgroup /dev/mmcblk0p1 300M 64M 237M 22% /boot tmpfs 93M 0 93M 0% /run/user/0
build 1511では、下記のコマンドで問題なくパーティションのサイズを変更できたのですが、build 1611ではサイズが変更されませんでしたので、fdiskコマンドにて変更します。
<build 1511>
# touch /.rootfs-repartition # reboot
以下の手順でパーティションのサイズを変更し、本来の容量に戻します。
※先頭が#になっていない箇所は、fdisk内での選択肢です。
<build 1611>
# fdisk /dev/mmcblk0 p d 3 n p 3 enter enter p w
ここでディスクへ書き込みを行い、再起動します。
# reboot # resize2fs /dev/mmcblk0p3 # df -h
ここで再び再起動し、ログインしたときには正しい容量に変わっています。
# reboot Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/root 14G 660M 13G 5% / devtmpfs 459M 0 459M 0% /dev tmpfs 463M 0 463M 0% /dev/shm tmpfs 463M 6.2M 457M 2% /run tmpfs 463M 0 463M 0% /sys/fs/cgroup /dev/mmcblk0p1 300M 64M 237M 22% /boot tmpfs 93M 0 93M 0% /run/user/0
Firmwareをダウンロード
最新ファームウェアのダウンロードするための準備。
$ yum -y install git $ git clone https://github.com/RPi-Distro/firmware-nonfree.git $ mv /lib/firmware/brcm{,.org} $ cp -R firmware-nonfree/brcm80211/brcm /lib/firmware/brcm
rpi-updateをダウンロードおよびアップデートを実行します。
$ curl -L --output /usr/bin/rpi-update https://raw.githubusercontent.com/Hexxeh/rpi-update/master/rpi-update $ chmod +x /usr/bin/rpi-update $ rpi-update $ reboot
無線LAN(Wifi)接続設定
無線LANには、BUFFALO製「WLI-UC-GN」を使用します。結構古めです。
CentOSを起動した状態のままUSBに接続し、以下のコマンドを入力します。
# nmcli d デバイス タイプ 状態 接続 eth0 ethernet 接続済み eth0 wlan0 wifi 切断済み -- lo loopback 管理無し --
まだ設定していなので、「切断済み」となっています。
無線LANのアクセスポイントを検索します。
# nmcli d wifi * SSID モード CHAN レート 信号 バー セキュリティ 00**79**93** インフラ 3 54 Mbit/s 72 ???_ WPA1 WPA2 CG-Guest インフラ 3 54 Mbit/s 69 ???_ WEP 14******951E インフラ 2 54 Mbit/s 45 ??__ WPA1 WPA2 002******794 インフラ 5 54 Mbit/s 45 ??__ WEP HUMAX-***** インフラ 11 54 Mbit/s 45 ??__ WPA1 WPA2 *******A3CB1 インフラ 1 54 Mbit/s 42 ??__ WPA1 WPA2 106F3F*****8 インフラ 6 54 Mbit/s 35 ??__ WPA1 WPA2 Buffalo-*-**** インフラ 8 54 Mbit/s 25 ?___ WPA1 WPA2
ご自宅で使用している無線LANのSSIDとキーフレーズを設定します。
<your_ssid>には、SSIDを
<your_keyphrase>には、パスワードをセットしてます。
# nmcli d wifi connect <your_ssid> password <your_keyphrase> デバイス 'wlan0' が '********-*********-****-******744652' で正常にアクティベートされました。
再度、接続状態を確認し「接続済み」となっていれば成功です。
# nmcli d デバイス タイプ 状態 接続 eth0 ethernet 接続済み eth0 wlan0 wifi 接続済み 00**79**93** lo loopback 管理無し --
以下のコマンドで無線LANの情報を確認します。
# nmcli d show wlan0
EPELリポジトリ設定
armv7hlに対応するEPELレポジトリを追加します。
# vi /etc/yum.repos.d/epel-pass-1.repo [epel-armhfp] name=epel rebuild for armhfp baseurl=http://armv7.dev.centos.org/repodir/epel-pass-1/ enabled=1 gpgcheck=0
EPELリポジトリを更新します。
# yum -y update
以上で、設定が完了となります。
EPELでは、TripwireやClamAV関連のパッケージは、問題なくインストールできましたが、chkrootkitはダメでした。
また、それ以外のパッケージも確認していません。
ひとまず。